ストーリーは単純です。
まともに生きようとする兄、大切な父、恋人、たった一人の弟。
このまま平凡な人生で波風立てずに暮らしたかった兄。
しかし、飲酒運転による死亡事故で刑務所行きに…
この間に恋人は去り、父は他界。弟はお金の為、素手の殴り合いの試合に参加。
兄はそんな弟を止めようとするが、もっと大金を稼げる場所を求めて、非常に危険な人物が仕切る試合に参加。
弟は殺され、兄は復讐を…
といったあらすじで、ラストまでとこれといった捻りは特にありません。
が!これは単なる復讐劇ではないと思います。
雰囲気が閉塞的でドロドロとした重たい空気で、戦争帰りの弟の心の叫び、兄の叫び、またアメリカ社会のそういった格差社会のえじきになってしまった者たちの強い想いみたいなものがひしひしと伝わる映画でした。
個人的に久々に面白いものに当たったかな。