Kota

プールサイド・デイズのKotaのレビュー・感想・評価

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
4.7
“ずっとここに居れたらいいのに。”

Filmarks を始めた時くらいに鑑賞した作品。久々に観ました。あれから500本くらい見てるけど、これを越えるヒューマン映画はなかなかないなぁ。一夏のプールでのバイトで家に居場所のないダンカンが自分の居場所を見つけていく話。人の表面でなく内面を見られる人になりたいと思う作品。

義理の父はスティーブカレル。絶妙に嫌な父親を見事に演じています。こいつの「お前は10点中3点だ」で映画が始まり最高にうざい。母はトニコレット。僕の大好きな女優であり、“リトルミスサンシャイン“ “シックスセンス“ “アバウトアボーイ”など、この人に母親を演じさせると右に出る人がいない。この2人が駄目親2人だけど、この2人の人間臭い演技力のおかげで、プールサイドでの開放感が倍増している。

そしてなによりサムロックウェル演じるプールのお兄さんや、他の従業員が最高に人としてかっこいい。出ている人みんな美男美女ではないんだけど、彼らの素晴らしい演技力に自然に笑顔になり、最後は温かい涙が溢れてくる。エンドロールの曲は“Go where the love is” まさにダンカンにとってはあのプールサイドなんだろうな。爽やかで眩しい。
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