Maoryu002

プールサイド・デイズのMaoryu002のレビュー・感想・評価

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
4.4
14歳の少年ダンカン(リアム・ジェームズ)は母親の恋人の別荘にやってくるが、そこに集まる人々に馴染めず、ふと入ったウォーターパークで従業員のオーウェン(サム・ロックウェル)と出会う。そこでアルバイトすることになったダンカンは、様々な人と出会い、これまでにない刺激を受けるようになる。

思いの外いい映画で、グサグサ刺さって泣いて笑ってしまった。

避暑地に象徴的な2つの世界を作って、ダンカンは悩んで逃げて両方の世界を行き来する。
別荘は不快な現実、ウォーターパークは居心地いいけど非現実の世界。最後は2つの世界が一つになって、ダンカンは自分が輝けることを知って帰っていく。
清々しく素晴らしいエンディングだ。

これは少年の成長物語だけど、親たちの話にも見えた。
大人たちが親としてではなく、自分の人生を楽しもうとするのはいかにもアメリカなんだけど、彼らはやり過ぎ!
自分たちの価値観を大切にしているんじゃなく、単に自分勝手なだけだ。

登場するのは “大人になれない大人たち” ばかり。みんな悩んで、変わって、前に進んでいくんだけど、最後まで親失格の人もいたなー。

出演者はスティーヴ・カレル、トニ・コレット、アリソン・ジャネイ、マーヤ・ルドルフとみんな演技が上手だけど、この作品はサム・ロックウェルが最高に光ってた!
スティーヴ・カレルとサム・ロックウェルの役は逆のイメージだったけど、さすがの演技と存在感だったし、大いに笑わせてもらった。

Mr.misterやINXS、Robert Palmerが流れる80年代の雰囲気も最高!
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