ちぃ

やさしい本泥棒のちぃのネタバレレビュー・内容・結末

やさしい本泥棒(2013年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

★4.3DVD買って良かったな。
リーゼルほ実母が共産党主義者のため、義理の親に育てられる。弟がいたが彼はその家に向かう途中で亡くなる。義理の父は優しいが仕事がない。母は意地が悪い。そんな中、リーデルは字が読めなかったが父親と勉強し、読めるように。学校ではルディという金髪の男の子と仲良くなる。リーデルは町長さんの家におつかいに行きそこの奥さんに書斎に案内され本を読むことに喜びを見いだすが町長に見つかり出入り禁止に。リーデルの家ではマックスというユダヤ人をかくまうことになる。彼と心を通わせるリーデル。ある日マックスは体調を崩し死にかける。そんな彼にリーデルは町長さんの家から本を盗みだしそれを読み聞かせる。病気の治ったマックスはドイツ軍に見つかることを恐れ家を出る。それと同時に父親は徴兵されるも怪我をして除隊させられ家に戻る。空襲が増えるドイツ。いつもは警報がなるが誤爆がおき、父母、ルディみんな死んでしまう。残ったリーデルを町長婦人が慰める。
彼女はその後マックスと再会。親友として付き合う。そして結婚し、子供も産み、90歳まで生きる。
なんかこうやって書いてみると結構盛りだくさんの内容だなと。物語の語り手は死神。誤爆でみんな死んでしまうとき、死神がそれぞれみんなのもとを訪れる描写、ルディの事をレモン色の髪の少年と呼ぶ所も好き。マックスが外の天気をリーデルの言葉で説明させる所も好き。あとみんなでクリスマスに地下で雪合戦。リーデル親子(特に母)とマックスみんなが1つの家族のようで見ていてジンときた。ビジュアルで伝わる美しさってすごく好きだし、視覚から得るものも多いんだけど本の素晴らしさって目に見えないものを自分の言葉を使ってどう相手に想像させ伝えるかってとこ。想像することを忘れていたなと思わされた。想像で救われることもあるのだなと。1つのものをみて何を想像し言葉を紡ぎだすか。なんとなく大切にしていきたいものだなと思った。
映画の評価としたら★4 。余韻も含めて★4.3。
お父さん役の人好き。
ちぃ

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