鰹よろし

アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシスの鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.0
 この手のにはめずらしく現象と人間ドラマとの兼ね合いが薄いんだよね...

 引力及び磁力といった目には見えない力によって引(惹)かれ合ってしまう水星と地球との問題へ、地球では夫が...水星では妻が...、と対処に当たるのがメインであり同期なんだろうけど、ハッピーエンドを迎えて尚2人が直接触れ合う画を描かないし、単に現象の成り行きを追わせるためだけに、帳尻や尺合わせのためだけに人間が動かされている感じがして、関係性(ドラマ)を描こうとする気概すら感じない。

 そういった試みだったのか、役者の都合だったかはわからないがちょっと見づらかったな。もう少し2人の繋がりを示す明確なナニカが欲しかった。

 ただ、現象の経緯だけを追う分には別段ノイズになっているわけではないので、SFに人間ドラマと現象の調和を求めてなければ見やすいっちゃ見やすくはあるのかな。どうなんだろ?

 「アルマゲドン2012」(2010) が別にあるんだけど、この作品を「2012」とナンバリングしたかったのは、陰謀論ネタで海賊放送してる若者2人が、「2012」(2009) の火山噴火を特等席で見届けた人物と重なるからだろうな。まぁ重なるというか重ねたんだろうけど。


 「セルラー」(2004)...「アルマゲドン2007」(2006)...「ソーラー・ストライク」(2006)...「ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン」(2006)...「サンシャイン2057」(2007)...「2012」(2009)...「アルマゲドン2012」(2010)...「マーズ・コンタクト」(2018)...
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