まさ

インサイド・ヘッドのまさのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.3
実際に引越しをした監督の娘に起きた体験をモデルにしたフィクション映画(だった気がする。)

以下ネタバレあり

実際の脳科学をポップにした作品で、親子喧嘩の際、ライリーのレバーはとても簡易的で「イライラ」は父親の言動にただ"レバーを引く"ことしかできないのに対し
父親の感情は相手の行動を見て
"警報が鳴る""2本の鍵でロック解除""安全カバーを取る""スイッチを押す"の四つの工程を終えてから感情が爆発する。

成長過程で脳の発達に伴って、感情をコントロール出来るようになるが、あのワンシーンで見事に再現している。
(余談だが、脳の発達をさせるのが愛情とのこと)
エンディング手前で脳内で扱ってる機器の工事を終えて「思春期」というスイッチやイライラが喜んでいた「反抗的な言葉のスイッチ」など
12歳の年頃になり思春期や反抗期に向けた脳の作りになる描写がある。

それ以外にも不要になった思い出を掃除機で吸ったり、時々口ずさむトリプルデントのCMソングを指令に送るシーン。

ビンボンという空想上のキャラを忘れて行き成長していくシーン。

挙げればキリが無いほどに細かく表現されている。

また、ピクサー映画はどの作品も
光の使い方を特に意識していて、キャクターの心情が変わるごとに明かるくなったり暗くなったりしている。

ライリーがバスに乗っているシーンでカナシミとヨロコビが合作で作った"特別な思い出"が出来た瞬間にまで
暗い中走るバスを明るい街灯が照らす。
まさ

まさ