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インサイド・ヘッドのtmのネタバレレビュー・内容・結末

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

感情1つ1つがキャラクターになるなんてどんな話だろう?と思っていたのですが、見てみたらすごくよく作られていて、伏線からオチまで完璧な、さすがピクサー!!!な映画でした。

まずはじめに、多分カナシミがうざいって人が多いと思うのですが、パリピではない私からしたらヨロコビが本当本当にうざかったです(笑)
自分が中心で、他者の必要不必要を自分のものさしで決めつけて押し付ける感じ。本当に無理ーーー!って思っていました。
そんな彼女も最後には色々気づくのですが。笑

簡単に言うとこの映画は「カナシミは必要なのか?」「子供時代とのお別れ」がテーマです。

カナシミっていう感情、誰もが1回はいらないって思ったことあるはずだと思います。じゃあ、本当にいらない?悲しいと言う感情が無くなりさえすれば私たちはずっと幸せでしょうか?
結果としては、悲しいという感情があるからこそ、嬉しい感情が輝きます。私たちの中でも悲しい思い出なのに大切な思い出となっている人たちだっているはずです。これが大事。悲しい思い出があるから、今がある。

また、リンボンとのお別れは涙なしでは見られません。でも、ライリーが一歩前に進むにはリンボンとのお別れが必要だと、リンボン自身も分かっていたのです。大人になるために、わたし達はきっと小さい頃大切だったものとお別れを知らないうちにしてきたのだと思います。

わたしが印象的だったのは、たまに出てくる他の大人の頭の中です。全てのキャラクターが対等に話し合いをし、お互いの力を出すときは協力しあっていました。これがきっと大人と子供の違い。今は幼いライリーの頭の中もきっと今回の経験を経て成長していくのでしょう。
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