にじ

インサイド・ヘッドのにじのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
3.3
基本頭の中の話なので画面的に派手さには欠ける ハートフルストーリー
親の都合についてくしかない子どもの悲哀と成長物語
なんだかんだビンボンが忘れられてしまう場面と家出未遂から帰ってきたライリーの場面が泣けた
「忘れる」「悲しみ」はマイナス面で見られがちだけど、時間が癒やしてくれるという言葉があるように良くも悪くもなにごとも風化する
悲しみに寄り添えるのは悲しみしかなく、悲しかったね、と向き合うことで切り替えもできる これでワンセットなのかな、と考えた
楽しかった思い出も固執してしまったらそれは楽しい思い出と言えるのか
もう取り戻せないならやっぱり「忘れる」しかないと思う
この「忘れる」は喪失ではなく、喜びの思い出から悲しみの思い出に変わったように置き換えが必要で、それこそが人間あらゆる環境変化の場面で必要とされるのではないかな
喜びと悲しみはこの物語の通り表裏一体で、そこから「懐かしい」という思い出も生まれるのかなぁとか
「懐かしい」と思えてはじめて忘れることができるのかも知れない
忘れることは喪失することではなく、悲しむことは忌まわしいことでもない
成長していくにつれいろんな感情がまぜこぜになって、そのぶんどんどん制御の仕方や発散の仕方も覚えていける
まあ果たしてそんな大人どれほどいるのかという気もするけど
果たして思春期になったライリーの司令部は一体どんな混乱に陥るのかちょっと気になる

しかし根暗としてはヨロコビについていけなかった
あんなのが周りにいたら疲れる
空想彼氏大量生産笑った
にじ

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