前髪メガネ

インサイド・ヘッドの前髪メガネのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.0
ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。

発想が面白い。
感情の擬人化はまぁよくある手法ではあるけど記憶などの仕組みまでしっかりと作られていて、そうだったら面白いな思えるような内容で自分の頭の中だったらどうなっているだろうと考えたくらい。

ジョイの良かれと思っての行動とか独り善がりな言動やサドネスへの扱いがとても気に食わなかったけど成る程。上手くフリにして後半に持ってきているなと感じた。

サドネスを準主役に持ってきた辺りかなり良い作品になったと思う。調べてみたら当初はそのポジションはフィアだったらしくそれだと勇気の物語とベターになってしまっていたかもしれない。
サドネスを立てたおかげで人間悲しむ事も必要、泣いても良いと心が弱かったりする人を肯定する内容になったと思うしあの感情と同じように生きてる人がいてそれぞれの考え方があってみんながみんな無理してジョイ(楽しい)になる必要は無い。そんな風に感じられた。

感情とは別に幼少期のイマジナリーフレンドのビンボン。素敵な存在だったし活躍も素敵で泣けた…感情たちとは違う記憶の存在だけどライリーを大切に想う気持ちはとても強くて純粋にライリーと月に行く事を楽しみにしている話をしているだけで泣けてきた。
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