もしも、隕石が地球に落下しなかったら、を仮定したらこんなお話も…もしかしたらあったかも。
わかりやすい成長譚・家族モノではあるが、最大の特徴は、ほぼ会話などを介さずにそれらを表現していること。
人間がしゃべれず、しゃべれるのは人間以外というのがユニーク。会話が成り立たないからこそ、どのようにしたらアーロと少年の意思疎通ができるか、どのようなことを経験したら絆が深まるかを丁寧に描いていた。
映像で物語を全て表現しようとする意気込みを感じた。
嵐の雷雲の禍々しさや濁流の荒れ狂う様、草木の美しさなど繊細な自然描写は圧巻。
設定上仕方がないのだが、痛みを伴う表現が多かったので、そこは好みの対象外だった。