Ise

マッドマックス 怒りのデス・ロードのIseのレビュー・感想・評価

5.0
ディストピアにおける反乱ストーリー。
独裁者のジョーから性的虐待といった抑圧された生活を送る美女達と、「緑の大地」というユートピアへ行くという夢を叶えるため行動する女騎士のフュリオーサ。
綿密な計画を立て現状から抜け出し、順調だった旅だったが、理想のユートピアは消失していた。そして、マックスに諭され自分達が脱出した状況こそ望んでいたユートピアでは無いものの、恵まれた環境だと気づく。そして戦い、元の場所に戻る。
というストーリー。

客観的には恵まれた環境だったが、生きづらさを感じていた。一回離れて分かる。恵まれていた、と。

全員生きづらさを感じている。その環境から抜け出すのではない。環境において、戦い、生きづらい要素を克服していく。

そのような状況は日本では多いだろう。恵まれている環境で、如何に戦うか。どうしてもキツければ、逃げれば良い。逃げても、恵まれた環境があるかは分からない。

自分の環境を冷静に見つめること。全員、生活に制限はある。有限性の中で、いかに自由に振る舞うか。
そのようなことを示唆してくれる名作だ。
Ise

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