hrm

マッドマックス 怒りのデス・ロードのhrmのレビュー・感想・評価

4.3
8年前のアカデミー賞6部門受賞作品だったけれど、その当時は一切食指が動かず未見のままだった映画。
観てみたら、すごーくおもしろかった!
今作でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサの若き日を、大好きなアニャ・テイラー=ジョイが演じるなんて胸熱すぎる。

家父長制ディス、フェミニズムにシスターフッド。
今年公開された作品だと言われても素直に受け入れられるテーマの数々。
この年のアカデミー賞受賞作品には「スポットライト 奇跡のスクープ」や「リリーのすべて」もあり、今の流れは10年近く前から既にあったのだなと嬉しく思う。
派手なアクションや爆破シーンに不慣れなため、新しい何かを浴びたような気持ちでふわふわしたまま昼食を摂りました。

意地悪な言い方をすると、時代の波に乗ったテーマを扱えばある程度の評価は得られるのだろうとも思ったけれど、本気で作っていなければその薄っぺらさはすぐに暴かれてしまうのだから、やっぱりきちんと芯がある作品だけが評価され残ってもいくのだと少し時間が経ってから考え直した。

マッドマックスシリーズは、今月末公開の最新作まで含めると5作品あり、1979〜1985年にかけて作られたメル・ギブソン主演の3作は一般的な評価があまり高くはないようで。
その30年後の2015年に4作目が公開されて高評価を受けた点、最新の5作目に至るまで全て同じ監督が手掛けている点などなかなか異例なシリーズだなぁと、ユナイテッドシネマの予告で毎回のように流れるが故興味が湧いたフュリオサ起因で、デス・ロードを観る流れになって本当によかったと思う。
何より、「これだけは絶対観ておいたほうがいい!」と薦めてくれた職場のボスに最大の感謝を。
hrm

hrm