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マッドマックス 怒りのデス・ロードのsoyのレビュー・感想・評価

4.3
面白い。このシリーズに期待しているのは、結局のところ、大勢の追手から逃げるトレーラーの画なので、大半の時間がここに費やされているだけでポイントが高い。行って帰るだけでもだ!さらに、(おそらく)編集で早送りしてみたり、グググっと寄ってみたり、視覚的にも飽きさせない。フルスロットルな120分だった。

フェミニズム的な作品であると同時に、環境問題、さらには格差社会へのメッセージも込められているように推察する。資源は限られているということ。また、イモータン・ジョーの妻たちは抑圧されているとはいえ、彼女らの視界には入らないようなずっと低いところに住む大勢の貧しい民衆も存在しているということ(だからこそ、ラストに意味があるのだと思う)。フュリオサが「緑の地」の事実を知ることになるシーンは胸が痛くなった。
テンションの上がるアクションと、社会派的な要素のバランスが圧巻である。

トレーラーの上でギター鳴らしてるウォーボーイが最高だった。何の役にも立ってないんだけど、何より画面が映える。山椒みたいな奴だ。
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