Dead men tell no tales.死人に口なし。
2003年に伝説の第１作が公開されてから14年、世界中をジャックしたこの映画。三作目までがサーガ的構成だったので、前作は若干の肩透かしを食らった感も否めませんでした。今作もその匂いプンプンでしたが…。
結論、面白かった。ワクワクしたし感動した。やっぱパイレーツシリーズは最高だと感じる。
しかし。あのスパロウを見たときのおかえり感、ギブスのまたお前か感、バルボッサのようやくお出ましか感。この辺はもう、旧作ファンのためのみにあると言っても過言ではない。あの音楽を聴いたときの高揚感、結果大したことをしない主人公、そのヒーローに足りないヒーロー感を毎回掻っ攫うバルボッサ…。
この作品は新規ファン参入を目論んだ映画でなく、ファンを喜ばせる作品だった。
そう言った目で見ると、ストーリーは一作目のほとんどオマージュ。ほとんど同じ展開と言っていいかもしれない。斬新さや新鮮さは残念ながらあまり感じられず、あーやっぱり？と、旧作ファンはなってしまうはず。逆に新規で見た人がいたとすれば、ある程度コミカルで笑える楽しい映画と言える。
つらつらと長い文を書いたが、何が結局言いたいのかといえば、おかえりパイレーツ。また会いたいです。
