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思い出のマーニーのSEIJISANのレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
3.5
一回目に観た時はボンヤリとして特別な感慨にふける事も無かったけれど、二回目の今回は不思議な感動を覚えました。良作です。本来なら「大傑作!」のポテンシャルを十二分に持ったストーリーなのに、「良作」に甘んじたのか。個人的にはまず舞台設定。原作は海外なのですね。だから「マーニー」という名前で金髪で青い瞳の少女。でも、本作の舞台は日本の田舎町。クライマックスで「マーニー」の名前と金髪、青い瞳が大いに引っ掛かる点になってしまっている。原作通りに海外の物語で良かったのに。次におばさんの告白シーン。唐突過ぎます。それに満を持して告白する内容でもないし、今言わなくても良い。少しエンディングに向けて「ご都合主義発動」してしまったか。それにおばさん、それ、実の親でも色んな名目で享受してますよ。謝る事じゃない。杏奈が理屈では理解していても傷つくのはわからない訳ではない。そういう事ってあるよね。舞台設定とおはさんの告白。この二つが個人的には邪魔をして「傑作!!」と感涙にむせぶのを阻んでしまった。実に勿体無い!!それでも良作です。何度観ても楽しめるクオリティの作品だと思います。
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