良いんじゃないでしょうか！マロの監督二作目だけど、アリエッティより物語に芯があって映画として見応えがある。
かなり静かな、時間をゆったり使った映画だね。マロは宮崎駿の弟子筋といってもテンポがだいぶ違うね。
しかし、今回もギョッとしたのは「太っちょ豚」のセリフだよなぁ。アリエッティの「君たちは滅びる運命」もそうだけど、なんかもうドン引きするようなセリフ吐くよねー。主人公の毒っぷりが半端ない。
まぁそういうのもちゃんと前振りになってるからね。
養子であるアンナが自分を肯定できなくて、他の人とも馴染めず、そういう揺れ動く思春期の少女の感情を上手く表現している。
マーニーとの心のふれあいで変わっていくアンナ。
個人的には眼鏡っ娘のサヤカが好き。良い親友キャラしてる。今になって気付くがCVが杉咲花だったんだね。湯を沸かすほど熱い愛よりも前。メアリでは主演になるが、売れる前から出てたんだねー。
一番のポイントは原作のイギリスから日本になったことだね。違和感が無くも無いけど、コレはコレでありだから複雑だな。ヘタにヨーロッパ調にしてボロが出るよりかは良かったのかも。
実質スタジオジブリの最終作となった今作。でも落ち着いた作風は最もジブリらしくなかったね。後々わかるマーニーの辛い過去など、ジブリ的エンターテイメントを意図的に外したことは高評価！
故にジブリという枠外で見たらもっと違う評価になったのかもね。
メアリで真のマロの評価が試されると思います。
