個人的には、数ある好きなジブリの中で中くらいに位置する作品。
一番印象に残るのは、杏奈がサイロで取り残され「絶対に許せない」と、裏切られた怒りと悲しみの絶望に落ちる場面ですね。
この時のマーニーの「大好きな杏奈」「許してくれると言って」の言葉の意味が、率直にサイロに置き去りにしたことと。実はもうひとつ、後に明かされるマーニーの正体から憶測できる意味がある気がした。
幼くして両親を失う孫娘を引き取ろうとしたが、自らもこの世を去ってしまった祖母の、杏奈をひとりぼっちにしてしまったことへの謝罪の言葉の両方の意味があったと思えてなりません。
ボロボロと涙を流して「あなたを許すわ、あなたが大好き」と言う杏奈は、何かを感じ取ってたのかな。
おばさんの件もそうだが、同じ境遇・生い立ちで育ったとしても。人って捉え方しだいで、時に人間関係を壊したり深めたり、その後の人生も左右されたりするもの。
うーん、割と深い話です。