ゆっきー

さすらいの恋人 眩暈のゆっきーのレビュー・感想・評価

さすらいの恋人 眩暈(1978年製作の映画)
4.5
冒頭、小沼映画のいつもの夏ではなく、冬の場面から始まる事からして既に別格感が漂う名作然とした作品。
小川恵が凍った噴水の上を歩くこの場面からは詩情が溢れている。撮影監督は森勝。

この小川恵、全く美人ではないのだが、どこか愛嬌があり、多分日本人男性の9割が恋人なり片想いなりで1度は愛したタイプの顔立ちである(適当)

クライマックスの駅での場面では過去の映画的記憶からして確実に悲劇が待っていることが分かるのが辛い…
この2人には心の底から幸せになって欲しいと思う。
北鎌倉駅デートも熱い。小津の墓には行かなかった。
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