（秘）色情めす市場のsのレビュー・感想・評価

開始一分足らず階段に座る二人を捉えるショットを見てこれ昔GYAOで観てめちゃくちゃ良かったやつだったと気付く。素晴らしいと感じた映画を忘れているあたり、自分は本当に浅はかな人間だ…久しぶりに観ると細かい部分は結構忘れていたのだけれどこんにゃく自慰や不良品ダッチワイフ爆発心中事件、メタファーとしての鶏や左右に揺れる下半身を映す首吊りのショットなど、色んな要素が蘇ってきてまさにモノクロがカラーになる瞬間の唇の赤のようだった。あんだけ辛かったのに清々しさすら感じる終わり方もいい。GYAOがもうこの世に存在しないというこの一抹の虚しさを振り返るとGYAOは中高時代の前略プロフィールやmixiと同じくらい生活（娯楽）において重要なコンテンツだったのかもしれない。