三鷹

エクトプラズム 怨霊の棲む家の三鷹のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

レンタル映画店でオカルトホラーの棚で時々手に取って「うう~ん」と軽く悩んでいた作品。
取り敢えず1987年、米コネチカット州で実際に起こった話をベースにしているらしい。オカルトホラーものでは結構この「実話」って役に立つ。「こんな恐ろしいことが実際にあった」と思うだけで怖さがちょっとだけ増す。ちょっとだけだけど。
長男の小児がんの治療通院のために病院の近くに破格で家を借りたキャンベル一家。そこから一家に奇妙な現象が起こり始める。その家はかつて葬儀場として使われ、恐ろしい過去を持っていた。
ストーリーは粗筋をこう書くと何も目新しいものには見えないが、家に隠されていたおびただしい遺体の描写や、ただ一人この屋敷に起こった出来事を感じることのできたがんを患っている長男マットを最後まで守ろうとする母親のサラの強さの描写などは驚くほど質が高いと思う。話もつじつまが合わないとかお安い感がない。殆ど無名に近い映画なのが勿体ない。純粋に話を楽しめるオカルトものである。
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