何気なく観てみたら思いのほか引き込まれた。
8月のある日、父親が失踪したと知らされオクラホマの実家に集まった三姉妹。彼女たちを迎えるのは、闘病中ながら気が強い毒舌家の母とその妹家族。性格も思惑もバラバラな家族が本音をぶつけ合う中で、隠し事の数々が明るみに出る…。
メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー、ベネディクト・カンバーバッチ、サム・シェパード……
豪華俳優陣の演技合戦に釘付け。
とりわけメリル・ストリープの圧巻の演技!血は争えない、母から受け継いだ凄まじい毒舌の応酬は呆れるくらい。ブラックにも程がある。
同じく受け継がれた娘達のセリフ量の多さ、それを演じきる女優陣が素晴らしい。
通してイライラさせられた三女のエピソードは流石にうんざり。いい加減黙って!とキレる寸前まで行った。
長女ジュリア・ロバーツ、よくぞ耐えたなぁって。笑
次々と顕になる真実が、落ち着く間もなく連なるものだから呆気にとられる。
えーーー?!声も出る。笑
ここまで複雑でドロドロした家族は現実的では無いけれど、思い当たる節、思い当たる感情が誰しも無きにしも非ずなのが面白い。
キレの悪いカンバーバッチのヘタレ具合が新鮮だったなぁ…
見ようによってはチャーミング。ピアノの弾き語りの歌声なんて可愛いったら!
よその家庭の内情を覗き見してるような感覚がありながらも、どこかでチクリと自分の身に置き換える。
愛しいからこそ憎らしい
って… “家族“を言い得てるなぁ。
ラストは、なるほど!