マリオン

ターボのマリオンのレビュー・感想・評価

ターボ(2013年製作の映画)
3.0
とある事故で超スピードが出せるようになったカタツムリが憧れのインディ500に挑む3Dアニメーション。すごく彩りがカラフルだし、落ちこぼれカタツムリの一念発起に見てるこちらもアツくさせてくれるがイマイチ説得力に欠ける点もちらほら…この辺はあくまで子供向けと割り切った見方が必要かもしれない。

まずカタツムリがインディ500に参戦というのはかなり無理な設定なのは言うまでもないが結構強引過ぎて結局そのまま置いてけぼりにされてしまうし、敵としてインディ500のトップレーサーに設定されているがあくまでレーサーとしてのライバルとしてなのでかなり緩くて締まりがない。というか話の起伏としてかなり薄いのでストーリーはあまり期待してはいけない。

ただし落ちこぼれカタツムリのターボがなんだかんだ夢を叶えるのと商店街と自分のタコス店の繁盛が叶っていく姿が重なっていくことによるカタルシスはなかなかしっかりしていたと思う。夢をあきらめないことという普遍的なテーマはそれなりにしっかりできていたと思う。またネオンや仲間のカタツムリ達がカラフルで見ていて幸せになるしインディ500のレースカーやワイルドスピードに出てくるようなカスタムカーが結構リアルで車好きな自分には嬉しかった。

カタツムリもなかなかチャーミングなデザインでかわいらしい。人間側はドリームワークスアニメ特有の濃さが残るが。また声の出演陣も豪華で目が離せない。まさかおばあさん役がケン・チョンなのには笑った。そして音楽がまたいい。ヘンリー・ジャックマンのスコアにEye of the Tigerのアレンジ曲など音楽面は最高の出来だ。

ちょっと残念だなぁと思う点はあったけれどこれを劇場未公開で済ましてしまうのはなんだか勿体ない。車好きな子供は大好きになれるかも…あ、でもカーズがあるか(笑)
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