ヴぇる

ヒックとドラゴン 聖地への冒険のヴぇるのレビュー・感想・評価

3.6
ヒックとドラゴン三部作のラストエピソードであり、ひとつの物語の完結編だ。

この作品は期待を裏切ることは無い。1で見た興奮を2で、2で見た感動を3で味わうことが出来る。つまりが毎回こちらの要求通りの質で満足させてくれる。
例えば求愛シーンでの砂場のシーンは声が出るほどの美しさと滑らかさだ。
この映画はナンバリングが増える度にCGの美しさが増していき、2では空と雲の表現に驚いたが、今回は砂が1粒1粒動いているような表現であり、感動すら覚えた。海が割れているシーンでも驚かされたし、加えていえば今回はカメラワークが非常に凝っていた。
ワンカットの様な戦闘シーンで、カメラは人の間を縫って動き、臨場感溢れる写し方はバイキング物を扱ってきた集大成と言えるだろう。

そしてやはり音楽だ。壮大なワクワクするような曲は以前の物を有効活用し、別れのシーンでは素晴らしいBGMだった。

1.2.3と全ての作品が上質なCGIと音楽で仕上がっており、どこを切り取ってもお気に入りのシーンが見つかるだろうといえるレベルだ。
三部作の締めとしてはふさわしい終わり方をしてくれたし、何の文句も無い作品だ。
ヴぇる

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