短評
シリーズ完結編(多分)。
日本ではネトフリ限定配信のみ、主人公ポーの声優諸事情により交代等、日本では不遇な扱いを受けてしまったが、これはやはり映画館でも上映すべきだった!
龍の戦士として町の平和を守るパンダのポー。シーフー老師からマスター・ファイブへの指導を命じられるも、悲惨な結果に終わってしまう。龍の戦士としての自信を失ってしまったポーの前に、本当の父親が現れる。同じ頃、カンフーマスターを襲撃する古の魔物カイが復活し、龍の戦士を追っていた。
シリーズを通して、"継承"が描かれてきたが、本作ではついにポー自身が後継者に技を継承していく。しかし、うまく伝えていくことができず、さらには龍の戦士の真理についても問われる。そんななか、ポーが初めて肉親という繋がりに触れていく。
肝心のカンフーアクションは、残念ながら『ドラゴンボール』のようなものになっており、"気"とか言い出す始末。また、いつものマスター・ファイブやシーフー老師の活躍はかなり少なめ。さらには、タイガーがあっさりパンダの村を探し当てるなどご都合展開も否めない。
それでも、シリーズの集大成としてはこれ以上ない盛り上がりを見せるし、全編通して同じテーマが一貫して描かれたことに好感が持てる。続編はいらない。