ファラパ

未来を花束にしてのファラパのネタバレレビュー・内容・結末

未来を花束にして(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

女性差別という意識もなく思想の根源から女は下と見做しているんだなと感じた。愛していてもそれは彼女の全てをそのまま丸ごと愛しているんじゃなくて従順な妻として愛しているんだよな。
ジェンダー論かイギリス史の授業で競馬の試合中女性が飛び出して選挙権を訴えたのは知っていたんだけど、最後エミリーが突っ込んでいくとは思わなくてびっくりした。窓ガラスに石を投げたり、ポストや家を爆発させたり過激な手段に出ているんだけどそれは50年間言葉だけで抗議してきたのにも関わらずそれが問題とも認められなかったから認識をしてもらうために出た女性達の最終手段だったことを理解しなければならない。
まだこの話から100年ほどしか経っていないのが恐ろしい。逆に言えば100年かけて変わり続けてきた。いつになるかはわからないけどそれが歴史になって自分の身の回りに起きる問題ではなくなってるといいわね。
洗濯屋さんの労働環境も酷くて驚いた。洗濯機がどれだけ大事か実感した。主人公は定職についているが洗濯屋は体力勝負で労働環境も劣悪だからいつ自分の身体がダメになるかわからない。そんな中生きてく為には結婚して自分以外の稼ぎが必要だっあんだ。また、自分の稼ぎは家計、夫が管理して自分のお金なのに自由に使えない。これは怒り狂える自信あるね。また親権が男性にしかない。本当に様々なことが100年で変わって来たしこれからも変わってく、常に自分の頭で考え続けないと。
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