役者さん、みんな上手いんだろうなあ。
灰色の暗い画面。過酷な労働環境や秘められた過去。労りあっていたと思っていた家族からの……と、題材が題材だけに息詰まるような展開ですが。
「騙されたんです」「騙されてはいないさ。夢をみただけだ」
みたいなやりとりはじめ、活動家を取り締まろうとする警官と主人公の追いつめ、出し抜き合い、探り合いからの一目置かざるを得ない……みたいな奇妙な相互理解??も良かったなぁ。警官の彼が、狡猾な頭の切れる人なんだけど、完全な悪役とは言い切れない描き方をされているようなとことか、はい。
胸のすくような大躍進!とかではないだけに、より胸に迫る地道な記録。過酷な現実を変えようとした人々の行動、未来に託した願いが伝わる。凛とした風を感じさせるような……
折に触れて、定期的に観たいかも。