最近苦労が絶えないので、同じような思いをしてる人が見たいという最低な動機で鑑賞。
イギリスの女性参政権の礎を築いた人達の話。
でもあんまり政治的な匂いは感じない映画だった。あくまでもヒューマンドラマ。
冒頭、主人公の生活がすでに過酷。
洗濯工場で馬車馬のように働かされ。この洗濯工場がほんと酷いところなんだ。
女性の方が労働時間が長いのに、男性の方が給与が高いという泣けてくる状況。
しかも、衛生上、というか仕事の内容的に、洗濯工場で働く人は短命なんだって。体を悪くしてしまうんだって。
もうなんか、大変だよね。
旦那さんと息子と3人で慎ましく暮らしていたが、なんかわからないが自分の人生に引っ掛かりを覚える。
そこに女性参政権を目指す活動家達がやたら目につく。
何で目につくのか自分もわからない内に徐々に巻き込まれていく。
この時代は本当に自由がなくて、活動家 は漏れなくまともな人生から遠ざかる仕組みになってる。
女性が一人で生きられる時代じゃない。
真っ当な権利を訴えてるだけなのに。何故。
主人公が大切なものをどんどん失っていく様は、かなり辛い。
この活動には長い歴史があって、平和的な活動を50年続けたが何も変化がなく、この時代にはすでに活動家は犯罪的な行為までして訴えていて、もはや過激派的な扱いを受けている。
主人公の「自分にも違う人生があったのかもしれない」という芯からの言葉は、かなり心に来るものがある。
そして、これから生まれてくる女性達に、自分と同じような人生を歩んでほしくないという強い思い。
自分の平和呆けした苦しみとは鋭さが違う気がした。
でも、俺の人生の根底には、同じような系譜の苦しみがあるんじゃないかと、そうも思った。
自分の抗えない人生に、どう向き合うか。
そういうことを考えた。
「私の人生はつまらないものなのかもしれない。」
そんなことはないと思いますよ。
あ、スコアは満点つけましたが、参考にはしないでください笑