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未来を花束にしてのtmのレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
3.6
今わたしたちが当たり前のように持っている自由を手に入れるため、今わたしたちが女性が幸せに生きて行けるために努力してきてくれた女性たちのお話。

主人公は生まれからの洗濯女で、それ以外の生活を知りません。だから、参政権がなくても、劣悪な労働環境でも、上司に性的な嫌がらせをされていても、それが当たり前だと思っていて何も疑問に思いませんでした。しかし、ヴァイオレット達と触れあうようになって自分にも「自立」が目指せるのではないだろうか、と思い始めます。

この女性たちは命も自分の家族との仲も投げうっています。わたしからしたら過激すぎる行動も多々ありますが、そうでもしないと声を上げることができなかったのも事実です。モードの息子との別れはすごくすごく寂しかったです。
モードの旦那さんや警部さんの気持ちも難しいと思います。

キャリーマリガンやメリル・ストリープの演技が素晴らしかったです。気迫があり、ピリッと映像が締まる雰囲気があり、終始厳かなこの映画にぴったりでした。

エミリーの事件は歴史上事実の話だと知れたことだけでも今回の映画を観る価値もあります。
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