パン食べ隊

未来を花束にしてのパン食べ隊のレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
4.3
女性参政権を求める1910年代のイギリスを舞台にした物語。
こういう作品を観るといまの日本は他国から見たらどう映っているのだろうか考えずにはいられず、胸が苦しくなる。以前「昔のフェミニストは権利を獲得するために身を張っていた」というポストをみかけたが、本当にその通りで自分たちはその考えにフリーライドしてきているのだと。
『チェンジリング』という作品で男性にとって都合の悪いことを言う主人公が精神病院に入院させられる場面があるが、この作品にも投獄される場面があり、その当時では”普通”だったんだと思い知らせれる。
本作に出演したメリル・ストリープの言葉「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである」という言葉をしっかりと受け止め、世の中を変えたのは普通の人たちであり、その力が本当はあるのだという思いを胸に置きたい。
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