ハレルヤ

猿の惑星:新世紀(ライジング)のハレルヤのレビュー・感想・評価

3.9
新「猿の惑星」シリーズ2作目。
前作から10年後が舞台で、ウィルスにより全滅に近い状態まで追い詰められた人間と、森の中でコミュニティを築いている猿たち。互いに共存の道を模索するも、次第に戦いへと足を踏み入れてしまいます。

前作と同じく、猿側と人間側のドラマを巧く融合させている内容でありながら、銃撃戦にド迫力の爆発と戦闘シーンは更にパワーアップ。

互いに犠牲者は出したくない思いは一緒で、それぞれ共存の道を探る猿側のシーザーと人間側のマルコム。一触即発のシーンばかりで、その緊張感をひしひしと感じる前半に、怒濤の戦いへと転じていく後半。その物語の見せ方も巧い。

猿側のコパの存在は、シーザーを出し抜き、恐怖と暴力で全てを従わせようとする独裁政治を表していて、人間社会でも通じる恐ろしさを描いています。

ただ猿と人間のバトルだけでない、この新たな猿の惑星シリーズの特性がより深みを増している2作目。前作が気に入った方なら見て損はありません。
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