藤野涼子が凄すぎた。
その他も、全体の色調が
薄暗く陰湿で統一されてて
観てて病みそうな感じが良かった。
役者の演技は過剰だけれど
この沈鬱なトーンには
演劇的な映え方をして
良いのかもしれない。
端麗で不気味な柏木くんの
神出鬼没感も良い。
ああいう子いるよねぇ、冷徹に分析して、相手の深淵を抉る人。
深淵を覗き込む時、深淵もまたこちらを覗いているのだ
を地でいってしまった悲しい子なのかな?それは後半に明るみになるのかな?
【追記】
柏木くんとは、みんなの心の
闇の部分なのかもしれない、と思った。
いやあるいはまったく逆で、
光の部分なのか。
何か目を逸らしたいことが起きると
心を抉るようなことを言ってのける。
一見とても酷いのだけれど、その実、
彼の言葉によって、彼らの行動は
良い方に変わる。
自分の深淵と対峙し、何クソともがぬようになるからだ。
柏木くんとは、そうしたメタファー的存在なのかもしれない、と思った。
とまで分析しているので、後編が楽しみなような、怖いような。