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ファイ 悪魔に育てられた少年のAOのレビュー・感想・評価

4.5
「怪物になれば怪物も消える」

韓国映画やドラマにおける怪物は日本人の感覚とは少し違い、心に巣くう悪の分子というか、誰の中にもある闇の部分の具現化かれたもの。それをみなどう飼いならすかという問題を、こういった作品に表すのだと思います。

父親の愛は確かにそこにあり、偽善的なものは何一つありませんでした。そしてその父親なりに怪物の消し方を教えようとしていた。結局、ファイもそのやり方で生きていくことになりました。彼に「改心」や「懺悔」などは必要ありません。

同じように怪物の消し方を描いた韓国ドラマの『ホワイトクリスマス』もオススメします。こちらは何人かの青年たちが、8日間の孤立状態で怪物と戦うストーリーです。
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