福島成駿

マンデラ 自由への長い道の福島成駿のネタバレレビュー・内容・結末

マンデラ 自由への長い道(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

デクラークと共にアパルトヘイト撤廃へ尽力し、ノーベル平和賞を93年に受賞。

ロベン島の刑務所でも半ズボン、手紙は半年に一通、送られてきた手紙も全てチェックされ切り取られている。27年間の投獄の間に妻ウィニーと思想が合わなくなってしまう。マンデラはスーツ、ウィニーは軍服に身を包み話し合う姿が象徴している。
白人は黒人に権力を与えると仕返しされることを恐れ続けていた。マンデラはそれでは白人たちと同じ、それを超越しなければ平和は訪れないと諭す。
暴力という方法で立ち向かおうとしたウィニー。一見道を間違えたように思えるが、それは長年黒人たちをの団結力を生みひとつにしていた。その団結力があったからこそマンデラが大統領になり、指導者としてまとめることができたのだと思う。
また投獄生活で世間と隔離されたことで、俯瞰して考えることができたのだと思う。渦中にいたままでは暴力に追われ、「許しのスピーチ」は生まれなかったのではないか。

「生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人は誰もいない。憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、愛することも教えられるはずだ。愛はその反対の感情よりも、人間の心にとって自然になじむものだから」
福島成駿

福島成駿