kohei

ベイマックスのkoheiのレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
3.3
《1枚のカード(ベイマックス)が繋ぐ兄弟の愛》

アニメ映画を全くと言っていいほど見ない僕に対して、自信を持って今作を勧めてきた友達がいた。勧められても何となく見る気が起こらなかったのだが、食わず嫌いはいけないなという思いと、あまりにも勧める熱量が高かったので見るに至った。。


こんなにアメコミ感満載の映画だとは思ってなかった。てゆうかマーベル原作なのか。感動の押し売りが激しい日本版の予告編に完全に騙されてた。もちろん兄弟愛のドラマとして素晴らしいのだが、それと同じくらいに、オタクが活躍する姿が面白かったり、サンフランソーキョーという街や全体に感じる"日本感"が見てて心地よかった。

監督のインタビューで、"思いやり"や"平和主義"といったアメリカ人が考える日本人の性格をベイマックスに反映させている、という言葉を見た時にはなんとも言えない微妙な気持ちになったが、大抵の日本人はそういった性格を誇らしく思っているだろうし、この作品を気にいるのも頷ける。

個人的に好きなシーンはタダシのカードが抜かれベイマックスが暴走するところ。その後のタダシの思いを知るシーンまで含めて憎らしい程に良い。

ベイマックスが兄弟を繋ぎ、人間を繋ぐ"平和な"物語だった。
kohei

kohei