MasaichiYaguchi

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.7
2013年の「マン・オブ・スティール」の続編になる本作では、光と闇、正義と悪、愛と憎悪の相克が渦巻き、そのことによる主人公たちの葛藤が怒涛のドラマを生み出していく。
「ダークナイト」シリーズで描かれた、正義とは、ヒーローとは何かというテーゼを本作では、バットマンとスーパーマンというDCコミックスを代表する2大ヒーローの対立を通して浮彫りにしていく。
では何故、ダークヒーローのバットマンと、神の存在のようなヒーローのスーパーマンが対立し、対決する羽目になるのか?
発端は前作の終盤で繰り広げられた戦いにあるのだが、根元にあるのは「愛するもの」の為ではないかと思う。
バットマンであるブルース・ウェインは、幼い頃に強盗によって愛する両親を失ったことで犯罪を憎み、地球ではクラーク・ケントとしての顔も持つスーパーマンは愛するものを悪から守る為に戦う。
本作では、この「愛するもの」の為に奮闘する両者を戦わせようと画策する存在がいて、終盤の方では両者を抹殺しようと、更なるカオス、厄災を引き起こしていく。
鍛えられた肉体を持っていても、単なる人間でしか過ぎないバットマンは、戦いにおいて能力やパワーに優れるスーパーマンに色々な装備で対抗する。
バットマンファンは映画に登場するこれらのガジェットにワクワクして楽しめるかもしれない。
この2大ヒーローを含めて様々なDCコミックスのヒーローたちが出てくる「ジャスティス・リーグ」の第一作でもある本作では、他のヒーローも登場して物語に関わって活躍する。
また今後の本シリーズの伏線となるようなシーンもあって、どのようにヒーローたちが関わり合い、連携して活躍していくのか楽しみだ!