Blu-ray&DVDレンタルに合わせて
初見劇場鑑賞時には訳がわからなかった本作を再鑑賞して分析してみる事にした。
ある程度皆さんのレビューを見たり、日本ではそんなに認知度が高くないDCコミックというものを少し把握してからの鑑賞だったので初見より？の数は減っていたと思う。
ただやはり全体的に不親切だなぁと思うのは変わらなかった。
今回の鑑賞で際立った点を幾つか挙げると、一番はやはりバットマンのスーパーマンに対する怒りの矛先がずれている所。
親が殺されたのは全くスーパーマンのせいじゃないし、信頼の置ける部下(だったのか？)が居た会社が倒壊したのもスーパーマンだけのせいではない。
むしろそれだけで殺したいとまで思う動機ってどうかと思う。
つーか世界がこれだけ批判した正義のヒーローに対して今度は手に負えない怪物が出て来たら個人を見殺しにしてまで核攻撃するってどんだけなんだよって呆れてしまった。
メタヒューマンやロビン、過去のゴッサムとか幾つか謎が残ったままだけど、もっと丁寧に最初から作って欲しかった。
トータル的に初見と変わらぬ感想で残念。
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【初見鑑賞】
2016/3/28 TOHOシネマズららぽーと富士見
今作を表現するならば味の薄い豪華な具材の焼きそばって感じ。
しかも混ざりきってないという…
はっきり言って今作は凄く勇み足な作品だったと思う。
ザック・スナイダー監督による「MOS」をストーリーの根幹に置き、バットマンやワンダーウーマンといった超人が絡み合い紡いでいく物語。
「MOS」が前提であるお陰でスーパーマンに関してはある程度キャラクターの補完が出来ているが、バットマンに関しては、イマイチ掘り下げきれていない。故に存在感が薄いというか居る意味を感じないシーンも多い。
本来バットマンを物語に絡めてくるならキチンと一作でも設けてリブートしたほうがキャラに魅力も出てくるんだろうが、今作では大好きなバットマンでさえ全然愛着を感じない。
ワンダーウーマンも然り、結局あなたは何なんですか？って感じで終わってしまって、ヒーローの「チームを結成する」という大義名分だけを作った作品になってしまっているのが非常に残念。
というかドヤ顔で「MCUみたいにすればDCも盛りあがってくんじゃね⁉︎」って言われているようで正直気分が悪い。
多分全体的に「MOS」を面白いと思った人にはこれ以上無い興奮で観られたと思うが、受け入れられなかった人は終始？マークだらけだったのでは無いだろうか。かく言う自分も後者なので今作で変わるだろうと思ってた分落胆も大きかった。
【以下からネタバレを含む内容になっているので鑑賞予定のある方は鑑賞後に見ることをお勧めします】
とにかくスーパーマンもバットマンも魅力を出し切れてない。
個人的な理想を言えば特に観たくはないが「MOS2」後に「バットマンリブート」&「ワンダーウーマン」で今作がベストだったと思う。
前作がスーパーマン視点の世界だったのに対して今作は「世界がどうゆう視点でスーパーマン(異星人)を見てるかなんだが、個人的にスーパーマンをそうゆう目で見たくなかった。前作で一番嫌いだったのが世界を救うためにはある程度街の崩壊はしょうがないという描写。
それを前提に今作がある訳だから序盤から受け入れ難いのはもう個人差なんだろう。
あの公聴会の席でルーサーが爆破テロを行った訳なんだが、あの時に全てがスーパーマンの責任になったのなら「うわ！そう来たか！」と思ったけど、そこも中途半端にテロで片付いてしまって一気に中だるみした。
後半のロイスは一体何がやりたいのか理解不能。
自分で捨てた槍を今度は命に変えてでも取り戻そうとするところとかホント訳が分からない。
バットマンに関してはホントに描写不足というか絶対リブートする必要があったと思う。
あの夢に出てきたロビンらしき人物は誰なのか分かんないし、イケメンになってしまったアルフレッドが違和感出まくり。
あと根本的に今回のバットマンのビジュアルが嫌いだし、アイテム駆使して戦うバットマンのアイテムが足りないし魅力が無い。
設定上メトロポリスに隣接してゴッサムシティがあるってのがもうウケた。
ワンダーウーマンはもうホントに結局何者？で終わってしまって関わり方さえ強引で描写が足りない。
最後の共闘ではバットマンが逃げ回るだけってのがもう駄目すぎる。
最後は最後でバットマンとワンダーウーマンが妙に2人で納得して今後の事を話してる姿とかほんとに訳わかんない。
MCUに続けって気持ちもわからなくは無いが同じ路線でいってホントに観客が楽しめるのだろうか？という不安を今作では感じてしまった。
最後に一言言っておくがスーパーマンもバットマンもホントに大好きなキャラクターです。
