ただのひと

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のただのひとのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

DCコミックについては殆ど無知であるゆえ、頭に「???」が浮かぶシーンが多かった。それと同時にツッコミどころも多々あった。全体的に説明不足感が否めない…が!それでも面白かった!

特に印象的だったのが宗教画の様な映像美。
スーパーマンは人知を超えた神的存在である事を映像で体現しているようだった。ロンギヌスの槍を彷彿させるクリプトナイト然り。スーパーマンを演じたヘンリー・カヴィルが彫刻のように美しい男だから余計にそう感じるのかも。

ベン・アフレックもジェレミー・アイアンズもナイスキャスティングだったけれど、とりわけ良かったのが断トツでジェシー・アイゼンバーグ。
いい意味で全く心を動かされないサイコ野郎を見事に演じていた。
「なるほどそういうハゲ方をするんだなー」という妙な納得感も得られた。笑

ワンダーウーマンの登場シーンは、事前に噂に聞いていたがやはりべらぼうに恰好良い。
美しい女性のヒーローなのに、テーマソングは力強く鳴り響くエレキギターとドラム。戦い方も豪快で「戦士」という言葉がぴったり。
そんなワンダーウーマンと超人スーパーマンが異星の怪物ドゥームズデイと戦うシーンは、一人だけただの人間のバットマン(しかもまあまあのおじさん)がなんだか可哀想になってしまった…笑


あと、これだけは言いたい。
お前ら……あっさり結託しすぎじゃね??!
母親の名前がたまたま同じだっただけで?!あんなに殺し合ってたのに??!「vs」の時間短すぎない??!
思わず笑いそうになってしまったシーンでした。

そして最後の葬式のシーンでアメリカン・スナイパーを思い出した。

全体的に、次回作への伏線や原作コミックからの小ネタ(?)が詰め込まれすぎて、画面の情報量と台詞量のアンバランスさが目立つ印象だった。
無知でも楽しめたけど、知識があればあるほどのめり込める映画なんだろうなあ。

2回目を見る機会があればしっかり解説を読んでから細かいところまで楽しみたいと思う。