まうす

イヴ・サンローランのまうすのネタバレレビュー・内容・結末

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

二夜連続YSL。
こちらの方が短いのに伝記的に追えてわかりやすい。『サン・ローラン』の方はこの映画の一部分をより詳細に描いた感じ。この方、私のイメージするイヴサンローランに似ている。

あ!これは知ってる!
というドレスがいくつか出てきてにこにこしちゃった。

ディオール氏の影響力があまりにも強すぎたんだろうなあ。
結果的に自分のメゾンを持てたという意味では良かったけど、そのきっかけとなるには兵役やら躁鬱やらは過酷。

恋人のピエールがいかに支えとなっていたか、いなければ彼のブランドが成り立たなかったかもわかる。まるでウォルト・ディズニーとロイ・ディズニーかのよう。

モンドリアン、ウォーホル、この辺でもう1つの映画の方にようやく繋がる。
モンドリアンと言えば、型紙さえも売った驚きのドレス。
レア・セドゥ演じたルルはマラケシュの人だったのね。
あちらの映画ではちょっと謎だったんだけど、私生活大荒れしたのは、若い頃から責任のある立場で、低迷期やら超繁忙期を経て、ようやくやりたかった「馬鹿なこと」をできる時間を作れて、ということだったのかな。
それが酒、薬、セックスなのはどうなのよと思うし、度を超えてしまったけど。

見捨てなかったピエールの愛よ。(彼視点で語られてるからというのもあるだろうが)
「ジャックは優雅で気品があって身体も綺麗で愛してる、けど、生涯の男は君だ」ってイヴに言われてどうすりゃいいのさ…
お針子をはじめ、周りの人にちゃんと感謝できる人なのに、神経症というか癇癪持ち的な部分ばかりが過激化してしまった。

まああれだけボロボロでもコレクション成功させるんだから、才能だよなあ…

ディオール時代からは「解放」コレクションは考えられないけど、私はこういうの好き。

お母さん、良い人風に見えるけど、幼い頃守ってくれなかったのを聞くとね。
まうす

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