もう夏

イヴ・サンローランのもう夏のレビュー・感想・評価

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
1.9
日曜日のお昼12時、起きぬけ部屋にて鑑賞

ファッションの歴史を塗り替えた伝説のデザイナー、イヴ・サンローランの光と影
1957年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として初めてのコレクションを大成功させたイヴ・サンローランは鮮烈なデビューを飾る。やがて彼はファッション界の頂点を極めて時の人となるが、その心は深い孤独とプレッシャーに蝕まれていた。
常識を打ち破る革命的なコレクションで世界を熱狂させ、「モードの帝王」と讃えられたイヴ・サンローランの輝かしいキャリアと、その裏側に秘められた苦しみを描く。
サンローラン本人そっくりのピエール・ニネに、共演者も混乱するほどだったという。

なるほど~……
彼と人生を共にした生涯の男から見た、イヴ・サンローラン 愛の物語
ストーリーは純粋なラブストーリー、登場人物への描き込みが丁寧で、様々なエピソードがきっと盛り込まれているだろうダイジェストのような伝記映画らしさもあって、でもよくあるような起承転結を放棄した伝記映画然としていないのが印象的だったかな。主役をイヴサンローランのまま、主人公を彼を愛したひとりの男性に据え、彼の視線を借りて愛の物語として軸を絞ったことによってかなりわかりやすかったね
以前に別のイヴサンローラン作品を観たことがあると思うのだけれど、かなりテイストが違ったからそちらももう一度見返してみたいな☺

こういう伝記映画って、事実に沿って脚色して描き出しているだけで、愛っていうテーマでもメッセージ性やある意思に沿って展開するなんてことがとりわけ無いから、局所的に感想が変化したり、包括して感想を述べるのが難しいんだけど、愛って…… 誰かを愛し続けるのは難しいとして、その理由ってなんなんだろうか 一方で愛し抜ける人間がいるのに対し、逃げてそのあと言い訳が出てきちゃったりする人間がいるのはなんでなんだろうか むずかしいねえ…… きっとそれは個人的な理由なうえ、その片鱗としての苦悩が描かれたうえでも視点が彼じゃないかつダイジェストだから結構ふわっと解釈するにとどまったよ でもこの映画はそれでよかった、ラブストーリーだからね

WTF

悲しくなっちゃうな……

誰かとともに年老いることができたら、永遠を信じられたらそれがいちばん美しいかも……

2008年6月1日
もう夏

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