本作は原作であるミュージカルに惚れ込んで、イーストウッドが映画化
したそうで、基本的にものすごく舞台に忠実らしいですね。メインキャスト4人の皆さんも舞台の方をそのまま採用してます。
なので、作中の
「画面に向かって語りかける」や
「ラストの大団円」も総て原作準拠です。
しかし本作は「ミュージカル映画」としては撮られていません。
レミゼやアナ雪のように、歌う場面そのものにエモーションを持たせる作りではないのです。
元々音楽が題材というのと、イーストウッド監督の抑えた演出もあいまって、劇中に
「ミュージカル的見せ場」が殆どありません。
基本的にキャラクターが歌っている場面は「実際に歌っている」シーンとして撮られています。
しかし、だからこそ最後の最後にやってくる「大団円のミュージカル的見せ場」に、「ミュージカルの技法を使った映画的感動」を味わい、深く感動してしまいます。
フォーシーズンズだけでなくミュージカルにも興味を持ち、おそらくそれは監督の意図したところだろうと思いました。
舞台は今年6月に来日公演するそうで、是非見に行きたいものです。
あと、若い頃のジョーぺシがでてきますが、カジノやグッドフェローズのキャラクターまんまのがめつくてガサツな性格描写に笑ってしまいました笑
ほんとにあんな人なんでしょうか？笑
