【結婚をテーマに色々な視点から観るブラックサスペンスコメディ？観る人によって意見超分かれそう】
始まりは愛する妻の失踪から、シンプルにその消えた妻の謎を明かしていくサスペンス要素が強い作品だと思っていた。が、物語が進むにつれ明かされていく真実と本当のテーマ。重く捉えすぎなのかもしれないが、この作品を観てしまうと誰かと一緒になることの怖さを感じてしまう。結婚というものの何気ない縛りが、ここまで関係性に影響がでてくるとは、、
シンプルに男として側の見方だと、エイミーはヤバい女だ。という締めにしてしまうけれども、要因を紐解いていくとニックのしでかしたことももちろん原因だし、結婚生活という中で間接的にエイミーを殺していたのも事実な気がする。もちろん映画という１つの娯楽だから、エイミー側も振り切りすぎてはいるけれども(笑)にしてもリアルで起きそうなことだからこその怖さがあったなあ。
あと思ったのは、男ってのは何も考えてないバカ野郎なんだなということ。今作ではエイミーの異常とまで思える計画がどんどん明らかになっていくのだけれども、その緻密さと計画性のエグさ。これは男には考えられないだろうし、要所要所に出てくる野性的な行動が野蛮そうにすら見えてくる。
何だかとにかく考えさせられた作品だった。でも映画としてサスペンスのハラハラ感、どのような結末なのかそのドキドキ感もあったし、素晴らしい作品だった。
誰かと一緒になるってのは、簡単なことじゃないんだなあ。
