あっという間の二時間半。失踪した妻の日記と疑惑の夫、ふたりの物語が複雑に絡み合いながら二転三転していく。見事な展開は原作によるところだろうが、複数の場面を同時に見せながらキリキリと緊張感を煽る演出はさすがフィンチャーさん。お馴染みトレントレズナーのサントラも素晴らしい。
男女の関係ってのは相手の理想像を演じることであって、次第に現実と乖離していくことに苦しんだりする、ってことなんでしょうかね。ありのままの姿を見せたらダメよ何もかもお終いよ。これが現実だぜ、と(カッターを)突きつけられた気がして、やっぱりフィンチャーさん一生ついていきます。
でもそろそろミレニアムの2作目を撮り始めてもいいんじゃないですか?やっぱゴーンガールめっちゃ面白かったし絶対に火と戯れる女も傑作になると改めて感じたんですが、如何でしょうフィンチャーさん!待ちきれない!