HOSHI

ゴーン・ガールのHOSHIのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.0
TOHO シネマズ日劇にて。緻密に練り上げられ、周到に計算された映画でした。2014 年末の映画館で観る作品に選んで良かったです。観終わったあとにさすが David FINCHER 監督と唸る作品。

基本的に事前の情報をできるだけ入れないようにして観た方が面白い作品です。なので、ネタバレしていないものも含めてレビュは読まない方が愉しめると思います。
僕は、町山 智浩氏がたまむすびで紹介されていたのを聴いて、情報遮断しました。観終わったところで、いろいろと調べてみると映画に対する印象が少し変わったように思います。原作も読んでみようと思いました。これから観るつもりの方は御注意を。"She" を使った予告編は最高に気分を盛り上げてくれるので、それだけは観てから行くと良いかなと。

主演の Ben AFFLECK 氏がはまり役過ぎて思わず膝を叩きました。外見的特徴である cleft chin や風采の上がらない感じも含めて、映画内での説得力があった。正直、彼を次の BATMAN にするのはやめて欲しいですが、本作で彼の評価を上方修正しました。
Rosamund PIKE 氏の演技は絶賛されているとおり。瞳の演技が秀逸で、物語が進むにつれて印象がどんどん変わっていきます。素晴らしい。

物語は、錯綜しているように感じるけれど、しっかりと整理されています。多少、細かいところで辻褄が合わないところもあるけれど、全体としてはぐいぐい物語に引き込まれていきます。映画が終わった瞬間に、劇場内の観客の緊張の糸が切れたように空気が変わったのがとても印象的でした。全編を通して、緊張感が保たれていたということだと思います。

Trent REZNOR 氏と Atticus ROSS 氏による音楽も素晴らしく、近年の FINCER 監督映画が好きな方は大好物でしょう。緊迫する物語をしっかりと支えています。

とにかく観てもらえば、面白いことがわかる映画なので、是非、映画館へ行って欲しいです。
HOSHI

HOSHI