尿道流れ者

ゴーン・ガールの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.6
正月に母親と観るにはとても不適切だったが、新たな悪女伝説を拝めて良かった。
ある夫婦の極端なケースが物語で、小さいながらもどの男女にもあるものだとかいうつまらない共感性をふっとばすようなファンタジー感が凄く気持ち良い。全ては失踪したエイミーという女の魅力によるが、探す旦那側ニックも魅力的。この監督ならではのシリアスで不気味な展開の中、2人が映画に持ち込む微妙なズレ感が気持ち良い。

ただ、サスペンスとしての役割を持つ前フリ部分には緊張感が欠けていて、あまりに普通すぎる展開・内容には引き込まれるものを感じられなかった。緊張感や好奇心を掻き立てる奇妙な謎が一つでもあって欲しかった。

セブンやファイトクラブのようなかっこいい画が無かったのも少し残念で、面白かったが物足りなかった。