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ゴーン・ガールのmaiのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.9
面白すぎます!!!!
脚本が秀逸すぎませんか(原作未読なので、そちらもいずれ読みたいです)。とにかく画面から目が離せなくって、終始映画の世界に没入していました。展開が一気にコロッと変わってしまったりと、ハラハラしっぱなしでした。
さすがデヴィット・フィンチャー監督。絶対に一筋縄ではいかないその展開が最高に面白かったです。

前半はとんだクズな男と結婚してしまった奥さん可哀想…だったのに、後半はなんてサイコパスな奥さんに捕まってしまったんだ…と見事に夫への同情へとシフトしてしまいます。
もうただただ、そのサイコパスな妻と間抜けな夫がどんな展開へと向かっているのかを見守る感じで、この映画にメッセージも何もないけれどその手口の斬新さと鮮やかさという妻の頭のキレ具合に驚かされます。
途中から計画が狂いだしても、その地頭の良さで何とか危機を免れていく妻の行動力に脱帽です…いや、めちゃくちゃなサイコパス感(でも完全なるサイコパスではなく、手札が少ないせいで仕方なく…という感じでした)が好きでした。

この後、どうなるのかなぁという感じです…この後日談として、日本のドラマ「僕のヤバイ妻」が作られてるのですが、私はそのドラマを先に見たので(製作・発表ともにゴーン・ガールの方が先です)、映画全編通して「僕のヤバイ妻ってこの映画のオマージュだったんだ」と驚かされました。後半は手口が全然違うのですが、前半部分は失踪のやり方なんかもまんまです。

本当、人の執着心や支配欲って怖いですね…なんといっても、この作品が完全オリジナルではなく、実話を基にしたフィクションだってことが一番怖いです。

個人的に愛人役がエミリーラタコウスキーだったのがハマり役だなぁと思いました。彼女が出演している作品は「WE ARE YOUR FRIENDS」しか見たことないので、女優としての彼女はあまり知らないのですが、モデルとして第一線で活躍している彼女のことは前々から好きだったので(映画出演のことはあまり知らなかったけれど)、こんな風に美しい恋人(愛人)役で出ているのを見ると応援したくなりますね。たしかに、彼女、スタイルが抜群に良くて顔もエキゾチックで、見せる表情何もかもが魅惑的なんですよね…演技が上手いかどうかは分かりませんが、雰囲気は完璧です。今回は、ちょっとおバカな感じの役どころなのも良いですね。
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