クラゲライダー

ゴーン・ガールのクラゲライダーのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

二転三転するストーリーにフィンチャーの演出が加わった傑作サスペンス。

まず最初からめちゃくちゃ面白い。
夫婦は結婚記念日に毎年、宝探しクイズをしていた、と。
しかしその日に事件が起きて、犯人は証拠を隠蔽したはずが、宝探しクイズによって犯人が自然に分かる仕組みになっている。
もうこれだけで充分一本の映画として面白いのに、これはまだ序章に過ぎないっていうね。イヤイヤ頭のいい人っているんだね。

犯人は夫かな、と思ったところでドライブするエイミー、ドーン!
全ては浮気した夫を死刑にする計画で、エイミーは何年もずっと仮面を被り、この計画を立てていた事が分かる。
オープニングの「君は何を考えているんだい?」という台詞にもあるように、夫婦のお互いの気持ちなんて謎だ。
エイミーのようなサイコパスはなかなかいないだろうが、多少は上手く離婚して自分だけうまい汁を吸えないだろうか、とどの夫婦も考えているのでは?と思っちゃうね、この映画。

ちょっと気になるのは後半、ストーカー男に連れ去られたというエイミーの話を皆が信じるのは変だ。
あのストーカー男にもアリバイとかありそうだし。

エイミーはずっといい妻を演じていた。
夫のニックはワイドショーに出た時、いい夫を演じた。
(このワイドショーをプリンを食べながら見るロザムンドパイクの顔がすごい。そうよ、ニック。私が求めた夫像はこれなのよ。という)
そして2人は夫婦に戻った。
つまり夫婦を長続きさせるコツは、嘘まみれでも愛なんてなくても、いい夫婦を演じる、という事なのかな?