このレビューはネタバレを含みます
同監督の映画ではロスト・チルドレンが1番好きだったのですが、同率ぐらいで大好きです。今まで観ていなかった自分を殴って埋めたい。
弟レイトンの死という逃れようのない事実から逃れようとバラバラの家族。スピヴェットの家出をきっかけにレイトンの死に向き合い、また家族となるストーリーがかなり深く刺さりました。
途中の列車の積荷のキャンピングカーでの旅程とかワクワクしました。
それでいて作風は暗くはなく、笑えるギャグが其処彼処にありました。家族の立て看板になり済ますシーンや骨折した肋骨の天丼ギャグとかかなり笑いました。
確かに天才なんですが、それでいて子供らしさもしっかりあるスピヴェットのキャラが愛らしい。全人類が味方するよ。
母と、そして愛されているのか分からなかった父の背におぶさって帰途につく終盤の場面はじんわり泣けましたね。