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天才スピヴェットのmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジャン・ピエール・ジュネ監督というと、まず「アメリ」という事になるのでしょうが、僕にとっては「エイリアン4」で気持ち悪い絵作りをした監督というイメージがなかなか抜けません。そのせいで今まであまり熱心に追い掛けては来なかったのですが…これは良かった!!何と言ってもスピヴェット役のカイル・キャトレット君が抜群でした。心に傷をおった天才少年の心情を見事に表現していてもう堪らなくなります。安易に同年代の友人などを設定せず、徹頭徹尾オトナ社会の中にたった一人でスピヴェットを放り込んだからこそ、ラストの感動がより際立つのだと思います。
母親役のヘレナ・ボナム・カーターも良い味を出しており、ティム・バートンに可笑しな格好をさせられるより(笑)ずーっと魅力的だったのではないでしょうか。
オトナ社会にパンチを喰らわす痛快さが、類稀な後味の良さを生んでいるのも特筆すべきポイント。
これで僕もようやく”ニューボーン”の呪縛から解放されそうです。
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