Nanami

天才スピヴェットのNanamiのネタバレレビュー・内容・結末

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


カウボーイの父
昆虫博士の母
アイドルを夢見る姉
天才科学者のT.S.スピヴェット
そんな個性豊かな家族に囲まれて暮らすT.Sは天才さの中に幼さ(子どもらしさ)があって、非常に愛くるしい。

彼には双子の弟がいたが、ある日2人で遊んでいる時弟を亡くし心に傷を抱えている。
その原因は自分にあるのではないかという罪悪感。
家族から理解されない孤独感。

そんな思いを抱えた彼に1本の電話が。
アメリカを代表する研究機関であるスミソニアン学術協会から、最も優れた発明に贈られるベアード賞受賞の知らせだった。

誰かに認められる喜びを知ったT.Sは、一人でワシントンDCで開かれる授賞式に出席するべく、家を出た。

列車でお母さんの日記を読みながら家族に思いを馳せる姿。
授賞式のスピーチで弟への思いを語ったシーン。
「松の木」の話をしてくれた男性、ヒッチハイカーを乗せるトラックの運転手など旅の途中で出会った人。
そして家族の愛。
とても感動したし、心温まるストーリーだった。

T.Sの頭の中の図?計算式?みたいなものとか、エンドロールまで作り込まれているところのデザインのオシャレさはさすがジャン=ピエール・ジュネ監督。
アメリを思い出さずにはいられない。
犬のタピオカもかわいい。

松の木が見つかってよかったね🥰



memo
T・S・スピヴェット
テカムセ・スパロウ・スピヴェット。
Nanami

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