このレビューはネタバレを含みます
実際にあったこと、そしてそれを物語とすること。物語が存在する意味とは?
これは僕の大好きな映画「ライフ・オブ・パイ」と同じテーマで、映画の構成自体もよく似ている。
しかしながら、今回は本当に起こった事実に光を当て、それを受け継ぐため事実を脚色するというものになっている。
クライマックスで白鯨と相対し、その痛みを知ったとき、主人公は持っていた槍を放つことはなかった。
個人的には
最後に二カーソンが言った「最近は地面から油が出るなんて」というセリフに心を揺さぶられた。
時代の波に翻弄された捕鯨による事件。それは技術が進歩した今でも多くの人が直面しているのかもしれない、と感じた。